米国ETFの「シュワブ米国配当株式ETF(SCHD)」と「バンガード米国増配株式ETF(VIG)」の違い。
結論
かなり違います。
SCHDの方が利回りが良い
SCHDはインカムゲインを重視しています。
一方で、VIGはキャピタルゲインとインカムゲインの両方からリターンを得るのが目的です。
組入銘柄が大きく異なる
それぞれのファンドが組み入れている銘柄が大きく異なります。
資産比ではわずか10%程度しか重複がありません。
上位の組み入れ銘柄
SCHD | VIG |
---|---|
ファイザー💊 | ブロードコム📡 |
アッヴィ🧪 | アップル🍎 |
シスコシステムズ🌐 | マイクロソフト🖥️ |
コカ・コーラ🥤 | JPモルガン・チェース💳 |
シェブロン⛽ | VISA💳 |
テキサス・インスツルメンツ🔧 | ユナイテッドヘルス・グループ🏥 |
ブリストル・マイヤーズ💊 | エクソン・モービル🛢️ |
アムジェン🧬 | マスターカード💳 |
ブラックロック📈 | コストコホールセール🛒 |
ホームデポ🏠 | ウォルマート🛍️ |
SCHDはアップルやマイクロソフト、ブロードコムには投資していませんが、VIGは米国の大手テック企業にも投資しています。
これらの企業は配当金の利回りが低めなため、VIGの分配金利回りも控えめです。
保有銘柄の数が異なる
VIG:330社程度
SCHD:100社程度
SCHDはダウ・ジョーンズUSディビデンド100インデックスへの連動を目指しているため、100銘柄で構成されています。
経費率は同じ
VIGとSCHDの経費率は同じ0.06%です。
パフォーマンスの比較
構成銘柄が大きく異なるため、VIGが良い時もあれば、SCHDが良い時もあります。
例えば、2022年の調整局面ではSCHDの方が下げ幅が小さく、優れたパフォーマンスを示しました。
しかし、2024年からの上昇局面ではVIGが優れたパフォーマンスを示しました。
どちらを買うべき?
配当利回りを重視する投資家の場合、SCHDに投資した方が良いでしょう。
キャピタルゲインとインカムゲインの両方を望む場合でも、SCHDを買い、さらにS&P 500に連動するETFを買った方がポートフォリオにおける目的が明確化できるはずです。
S&P 500のETFを保有している場合、VIGとの重複は避けられません。
コメント