米国株式のETFで、高配当がテーマとなっている銘柄の比較。
ETF | 配当利回り | 成長性 | 経費率 | 分散性 | セクター偏重 |
---|---|---|---|---|---|
DGRO | 中程度 | 高い | 0.08% | 良い | やや少ない |
VYM | 中程度 | 中程度 | 0.06% | 良い | 金融・資本財多め |
SCHD | 高い | 高い | 0.06% | やや少ない | 医療・金融多め |
VIG | 中程度 | 高い | 0.06% | 良い | 成長企業寄り |
SPYD | 非常に高い | 低い | 0.07% | やや少ない | 高配当セクター(不動産等) |
HDV | 高い | 低い | 0.08% | 少ない | エネルギー・公益多め |
どれがいい?
配当利回りを重視: SPYD, HDV, SCHD
配当の安定成長を重視: DGRO, VIG, SCHD
分散性を重視: VYM, SCHD
DGRO・VIGは成長性が高い
連続増配株が中心のDGROとVIGはアップルやマイクロソフト、ブロードコムのような銘柄を組み入れています。これにより、分配金の利回りはやや低いものの、キャピタルゲインも狙いやすいのが特徴です。
SPYDとHDVは成長性が低め
SPYDとHDVは配当が高めではあるものの、キャピタルゲインは狙いにくい銘柄です。
組入銘柄の傾向は異なるものの、SPYDは不動産や金融セクターの企業への投資比重が高く、HDVは医療やエネルギーセクターの比重が目立っています。
良いとこ取りのSCHD
SCHDは2025年1月時点で分配金利回りが3.87%と非常に高くなっています。12年連続で増配もしています。それだけでなく、過去5年間のパフォーマンスはDGROに匹敵し、成長性も見せています。
アメリカの投資家もSCHDを高配当ETFのオススメ銘柄に挙げることが多いです。セクター偏重も少なく、金融・ヘルスケア・生活必需品・産業・一般消費財・エネルギー等に分散されています。
組入銘柄数がめちゃくちゃ多いVYM
VYMは500を超える銘柄を組み入れています。したがって分散性は非常に高いものの、それ故に分配金の利回りは普通で、成長性も普通です。金融セクターへの比重がやや高めです。
S&P 500との重複度合い
S&P 500構成銘柄と各高配当ETFの組入銘柄がどれだけ重複しているか
ETF | 銘柄重複率 | 資産比重複率 |
---|---|---|
DGRO | 約56% | 約43% |
VYM | 約41% | 約32% |
SCHD | 約43% | 約7% |
VIG | 約50% | 約41% |
SPYD | 約100% | 約8% |
HDV | 約77% | 約10% |
SCHDやSPYD、HDVはS&P 500と資産比での重複は非常に低いことがわかります。
一方で、DGROやVIGはS&P 500と4割近くの資産構成が同じです。
S&P 500のETFにも投資しているという人は、SCHDやHDVなどに投資することは資産の分散に繋がります。
SPYDに関しては、S&P 500の構成銘柄の中から高配当なものを選別しているため、組入銘柄は全てS&P 500に重複します。
NASDAQ 100との重複度合い
NASDAQ 100成銘柄と各高配当ETFの組入銘柄がどれだけ重複しているか
ETF | 銘柄重複率 | 資産比重複率 |
---|---|---|
DGRO | 約8% | 約22% |
VYM | 約5% | 約18% |
SCHD | 約6% | 約5% |
VIG | 約7% | 約29% |
SPYD | 約6% | 約2% |
HDV | 約10% | 約6% |
NASDAQ 100との重複率は全体的に非常に低くなっています。
DGROやVIGはブロードコムやアップル、マイクロソフト、クアルコムなどに投資しているため、資産比での重複が少しあります。
NASDAQ 100のETF(QQQ等)とこれらのETFの両方に投資した場合、適切な分散が行えると言えます。
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