S&P 100に投資できる「OEF」はどうなのか

米国ETF

S&P 100指数に連動するETF「iシェアーズ S&P 100 ETF」(OEF)

S&P 500は500銘柄ですが、S&P 100はさらに100銘柄に絞られています。

NASDAQ 100との比較

S&P 100をNASDAQ 100と比較してみると、2024年のパフォーマンスではS&P 100が上回っています。

しかし、過去5年、10年で見ると、NASDAQ 100がS&P 100を大きく上回っています。

NASDAQ 100には金融企業が含まれていませんが、S&P 100には含まれています。

S&P 500との比較

S&P 100はS&P 500をわずかに上回ります。

ただし、局面によってはほとんどパフォーマンスが変わらない時もあります。

主なセクターの比率比較

セクターS&P 100S&P 500NASDAQ 100FANG+
情報技術38%32%49%60%
通信13%9%14%30%
金融12%14%0%0%

資産比ではS&P 500と70%は同じ

S&P 100は、銘柄数ではS&P 500の1/5ですが、資産比では70%が重複しています。

S&P 100が大きく下がればS&P 500も大きく下がる。その逆もしかりです。

経費率

0.2%

経費率は0.2%と、米国ETFの中ではかなり高くなっています。

これはNASDAQ 100のETFであるQQQM(0.15%)よりも高い数字です。

大型成長株ETF(VUG)との比較

米国の大型成長株に投資するバンガードグロースETFとS&P 100を比較してみます。

1年、2年、5年、10年の全てでVUGがS&P 100を上回っています。

VUGの経費率が0.04%であることを考慮すると、S&P 100がVUGより優れたETFとは言いづらいです。

S&P 100とVUGの組み入れ銘柄は似ています。しかし、VUGにはバークシャー・ハサウェイやJPモルガン、エクソン・モービルといった大型バリュー株は含まれていません。グロース株のみです。

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結論

  • S&P 500より良い投資対象になり得るが、過去のリターンではNASDAQ 100やグロース株ETFに負けている
  • S&P 100のETFは経費率(信託報酬)が高めなのがネック
  • 金融セクターを含んでいるが配当利回りは高くない(1%程度)
  • S&P 100ファンドを運用している信託会社が少ない

結論を言うと、低コストで分散を重視するならS&P 500やオルカンの方が良く、成長株に集中したいならVUGやSCHGのようなETFの方が良く、ひたすらリターンを追求するならFANG+で良く、テクノロジーセクターに集中したいならNASDAQ 100で良いと言えてしまいます。

S&P 100は中途半端な印象を受けます。S&P 500よりはリターンが良いのですが、リターンだけで言えばNASDAQ 100等の方がさらに良いので、あえてS&P 100に投資する理由は見出しづらいかもしれません。

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