SCHD(Schwab U.S. Dividend Equity ETF)とVYM(Vanguard High Dividend Yield ETF)はどちらも高配当ETFですが、いくつかの違いがあります。
SCHD | VYM | |
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運用会社 | Charles Schwab | Vanguard |
設定日 | 2011年10月 | 2006年11月 |
ベンチマーク指数 | Dow Jones U.S. Dividend 100 Index | FTSE High Dividend Yield Index |
経費率 | 0.06% | 0.06% |
分配金利回り | 約3.5%~4.0% | 約3.0%~3.5% |
銘柄数 | 約100銘柄 | 約500銘柄 |
投資対象 | 安定した配当を支払う米国企業 | 高配当の米国企業 |
組入上位セクター | 情報技術、金融、ヘルスケアなど | 金融、消費財、ヘルスケアなど |
方針 | 配当とキャピタルゲインの両方を重視 | 高配当収入の提供 |
短期ではVYMが、長期ではSCHDのパフォーマンスが優れています。
どっちが良い?
SCHDはVYMよりも銘柄を厳選しています。
SCHDは安定して高い配当を支払ってきた企業を100社程度だけ組み入れるようにしています。
一方で、VYMは平均よりも高い配当を出している企業を広範囲に組み入れており、SCHDほど厳選していません。また、500社以上の株を組み入れているため分散されています。
キャピタルゲイン、配当利回り、増配率の全ての面でSCHDが上回っています。
ただし、VYMも決して悪いETFではありません。2023年からのパフォーマンスはVYMがSCHDを上回っています。
より多くの銘柄に分散したい場合や金融セクターを重視したい場合はVYMがより良い選択肢になるでしょう。
銘柄の重複度合い
SCHDの組入銘柄の88%はVYMにも含まれています。
ただし、VYMの方が組入銘柄の数が遥かに多いため、必然的にSCHDの方が各銘柄へのウェイトが大きくなります。
主な重複銘柄
- アッヴィ
- ホームデポ
- シェブロン
- コカコーラ
- シスコシステムズ
- ペプシコ
- ベライゾン
- テキサス・インスツルメンツ
- アムジェン
- ファイザー
エクソンモービルはVYMにしか組み入れられていない
高配当で知られるエクソンモービルですが、SCHDには組み入れられておらず、VYMには組み入れられています。

同様にJPモルガンもVYMにしか組み入れられていません。
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