💰️最近、米国の投資家の間で人気が高まっているETFがあります。
FDVV(Fidelity High Dividend ETF)
フィデリティの高配当ETFで2016年に運用が開始された比較的新しいファンドです。
連動する指数は「Fidelity High Dividend Index」です。
最近人気の「SCHD」と比較してみましょう。
FDVV・SCHD 比較表(2025年版)
項目 | FDVV | SCHD |
---|---|---|
経費率 | 0.16% | 0.06% |
分配利回り | 約2.94% | 約3.71% |
投資対象 | 高配当株 配当のある大型成長株 | 増配実績のある高配当株 |
組み入れ銘柄数 | 約100銘柄 | 約100銘柄 |
セクター偏重 | 資本財・生活必需品 情報技術・不動産 | ヘルスケア・金融 |
リスク | 高配当だが景気敏感株が多い | ディフェンシブ銘柄が多い |
SCHDとのパフォーマンス比較
過去1年ではFDVVがSCHDを上回る価格推移を見せています。
FDVVは高配当銘柄だけでなく大型成長株も組み入れている
FDVV最大の特徴は、高配当ETFにも関わらず、エヌビディアやアップル、マイクロソフトといった大型テック株を組み入れていることです。配当があることが前提ですが、エヌビディアを組み入れているというのはかなり珍しい高配当ETFです。

これが過去1年間でFDVVがSCHDを大きく上回った理由です。
FDVVの組み入れ上位銘柄
FDVVはカバードコール戦略は取っていません。
しかし、高配当株に加えて成長性の高い銘柄も組み入れることで配当だけでなく値上がり益も得ようという目論見があります
配当性向が高すぎる企業は組み入れない
FDVVは配当性向上位5%の銘柄は除外し、配当性向が高すぎる企業のリスクを回避しています。
FDVVのデメリット:増配率が低め
📉 そんなFDVVにも欠点があります。
分配金の成長性が低いことです。
増配どころから減配する年もありました。
分配金の増配に期待するのであればSCHDの方が良いかもしれません。
FDVVのデメリット2:長期の増配は考慮しない
FDVVは企業の連続増配はほとんど考慮しません。過去12ヶ月の配当を重視します。
SCHDは逆に長期的な増配を重視して銘柄を厳選しています。
✔「安定した配当を出し続けている企業」を重視するのであればSCHDに分があります。
FDVVは情報技術セクターが25%以上を占める
FDVVは高配当株ETFでありながら、情報技術セクターの比重が25%を超えています。
この大部分はエヌビディア・アップル・マイクロソフトです。
すなわち、これらの銘柄や情報技術セクター全体が暴落すると、FDVVもそれ相応に値下がりしてしまうリスクを孕んでいます。

日本からはまだ買えない・・・
残念ながら、日本の証券会社からFDVVに投資する方法はありません。
待つしかありません。
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