2025年1月10日にiFreeETF FANG+が東京証券取引所に上場します。
信託報酬が0.605%と、これだけ投資対象が絞られたファンドとしては比較的安い方です。(それでもNASDAQ 100 ETFの3倍です。)
米国のテック大手10社に均等に投資するのがこのファンドの特徴です。

したがって、NVIDIAやブロードコムが伸びそうだからNVIDIAやブロードコムのウェイトを高くするということはしません。比率10%を目指してリバランスする可能性があります。
銘柄の組み換えもあります。以前はテスラが含まれていましたが、除外されました。
iFreeETF FANG+は買いか?
既に同じ内容の投資信託がありますが、投資信託は好きなタイミングでの売買が出来ません。ETFであれば、指値や逆指値で注文しておくことができます。
「ここまで下がったら買いたい」「ここまで上がったら売りたい」というような取引をしたい人はETFの方が良いでしょう。
一方で、積み立てで放置したいという人は投資信託で良いかと思います。
今買うリスクは正直高いが・・・
FANG+指数は過去数年でバブルのような暴騰を見せました。
また、ドル円も150円台後半まで騰っており、このタイミングでの投資は円高による為替リスクもあります。
FANG+ファンドのPERは現時点で48を超えています。しかし、10社に分散されているため、個別で株を買うよりかはリスクが下がります。
FANG+は2022年の下落相場では最大45%のドローダウンがありました。
同時期のS&P 500の下落は25%程度です。
今の高値圏にあるFANG+にはそのようなリスクがつきまとっているということを承知した上で、下がったら買い増しするドルコスト平均法で投資するべきでしょう。
FANG+が投資先ファンドの最適解なのか
他の様々な指数やファンドと比較してもFANG+のパフォーマンスは抜きん出ています。
また、それ故にS&P 500やNASDAQ 100に占めるFANG+構成銘柄の比重は非常に高くなっています。
現時点でこの10銘柄はS&P 500ファンドの資産構成のうちの38%近くを占めています。

S&P 500に投資しようと、NASDAQ 100に投資しようと、オールカントリーに投資しようと、アップルやNVIDIA、アマゾン等の比重は高くなりがちです。
リスクを覚悟の上であれば、先述のようにドルコスト平均法でFANG+に投資するのが堅実かと思われます。
長い下落相場がやってきた時に右往左往したくない人は、FANG+の投資信託を積み立て放置した方が良いかもしれません。

リスクを恐れるなら・・・
暴落のリスクが怖い!という人はより分散されたS&P 500やオールカントリーのインデックスファンドに投資した方が良いかもしれません。
あるいは、FANG+と同時に米国の高配当株ETF(SCHDやVYMなど)を買っておくことでいくらかのリスク分散にはなります。金(ゴールド)や債券などの他のアセットクラスを組み入れる手もあります。
ただし、2025年もFANG+指数がうなぎのぼりに上昇するようなら、FANG+だけにしておけばよかったと後悔する可能性もあります。
結局は「リスク許容度」次第です。
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